大相撲の八百長問題で、関与を認めていない十両の清瀬海(26=北の湖)が昨年6月、竹縄親方(元幕内春日錦)に、過去にやりとりしたメールを消去するよう依頼していたことが3日、捜査関係者への取材で分かった。捜査関係者によると、消去依頼のメールが送信されたのは、野球賭博をめぐる恐喝事件で元力士古市満朝被告(38)が警視庁に逮捕された昨年6月24日。やりとりが記されたメールは実際に消去されており、勝ち星を売買する八百長を隠そうとした可能性があるという。

 清瀬海と竹縄親方は昨年夏場所で「立ち合いは強く当たって流れでお願いします」「場所後に70万の支払いがあるから、それの精算が終わったら連絡するね」などと、具体的な取組内容や、金銭の授受をうかがわせるやりとりをしていたことが分かっている。