<大相撲秋場所>◇10日目◇20日◇東京・両国国技館

 十両玉乃島が取組中に鼻血を止めるためティッシュを詰めながら、白星を挙げる珍事が起きた。立ち合いで佐田の富士の頭が鼻に激突。左四つに組むと、みるみるうちに2人の体が真っ赤になった。見かねた行司が「待った」。左四つの体勢のまま、玉乃島の両方の鼻の穴にティッシュを詰めて再開。その後は押し込まれながらも土俵際の上手投げで逆転した。「(鼻血は)分かった。生暖かいものが出ていると。でも、自分の血を見て奮い立った」と、終始笑顔で話した。