野球賭博に関与したとして10年7月に日本相撲協会を解雇された、元大関琴光喜の田宮啓司氏(36)が明日29日、地元愛知の名古屋市西区に焼き肉店「やみつき」をオープンする。27日に関係者を集めて店内を披露した田宮氏は「自分も店に出て接客もする。一時は人前に出るのも嫌で寝たきりの生活だったが、これから頑張っていきたい」と決意を示した。お勧めは、ホルモンと赤肉がセットになった「やみつき盛り」(1280円)。白米には岐阜産のブランド米を使い、厚い鉄板も使用するなど、こだわりを見せている。

 店の看板の題字は横綱白鵬に書いてもらい、激励も受けた。現在、同協会を相手に解雇不当を訴えて係争中だが「裁判は弁護士に任せている。親方になって弟子を育てたい気持ちもあるが、今はこの店が大事。地元の人に一生懸命やってる姿を見てもらいたい」と、当面は店の経営に集中するつもりだ。7月の名古屋場所前後に店内での断髪式開催も検討している。