貴乃花部屋に関取が誕生した。日本相撲協会は23日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月8日初日、愛知県体育館)の番付編成会議を開き、ともにモンゴル出身の鬼嵐(29=朝日山)と貴ノ岩(22=貴乃花)の新十両昇進を決定し、貴乃花親方(39=元横綱)にとって、自らが育てた初の関取となった。

 モンゴル出身の鬼嵐は、12年かけ十両に昇進。所要71場所は、外国出身力士としては最も遅い記録になる。後輩のモンゴル人力士に、次々と追い抜かれ「最初は悔しかったけど、だんだん慣れてきた。自分が12年間、ここでやったことを無駄だったと、人に言わせないために絶対に上がりたかった」と話した。朝日山親方(元大関大受)は「上がるのは難しいと考えたこともある。最近は立ち合いの鋭さが出た」と成長を喜んだ。