身長195センチ、体重140キロの中学生が高田川部屋に入門する。12日までに決まった。神奈川・大磯中3年の鈴木将人(しょうと)くん(15)で、投手として野球一筋。相撲未経験者としては異例の14部屋から勧誘された素質の持ち主だ。

 昨年4月の藤沢巡業で白鵬に知人を通じて会い、夏には「弟子候補」として宮城野部屋の稽古に参加。野球で進学も考えていたが「多くの部屋を見させていただき、一番厳しい稽古だった部屋を選ばせていただきました。その環境で自分を成長させたい。野球に未練はない」と決断。昨夏以降、体重を約35キロ増量。父谷松さんも「選んだ道を究めてほしい」と背中を押した。

 師匠となる高田川親方(元関脇安芸乃島)は「筋肉の付き方もいいし、鍛え方次第ではいいところまでいける」と期待した。18日には部屋に入り、春場所(3月9日初日、大阪・ボディメーカーコロシアム)の新弟子検査を受検する。