日本相撲協会は28日、東京・両国国技館で名古屋場所(7月13日初日、愛知県体育館)の番付編成会議を開き、十両昇進力士6人を決定した。新十両は、北海道から01年九州場所の若天狼以来13年ぶりの関取誕生となった旭大星(24=友綱)、18日に急死した放駒前理事長(元大関魁傑)の弟子だった若乃島(29=芝田山)と大栄翔(20=追手風)の3人。再十両は栃飛龍、栃ノ心(ともに春日野)、希善龍(木瀬)となった。

 大栄翔は「遠藤効果」を口にした。埼玉栄高出身。12年初場所の初土俵から2年あまり。遠藤の存在を「刺激になった。自分が1年先に入っているので(抜かれて)悔しいなという思いがあった。強いので稽古で勝つと、場所でも自信になった」と打ち明けた。師匠の追手風親方(元前頭大翔山)は「押し相撲をどんどん磨けば、もっともっと上に行ける」と期待した。