オリックスが8回に千賀を打ち崩す好機を逸したのはもったいなかった。山足、福田の連打で無死一、二塁。2番宗が強打でなくセフティー気味のバントを試みたのは、二、三塁でまずは1点、あるいは同点に持ち込みたいベンチの意図だろう。だが宗がバント失敗で送れなかった。

ここで紅林が死球を受けて1死満塁になって4番杉本だから、相手バッテリーも苦しいところだった。その杉本は2ボールからのフォークにみえたボール球に手をだして三ゴロの本塁封殺。あそこはストレートだけに絞って、低めのフォークだったら空振りするぐらいの姿勢で攻めたかった。

そして、5番のT-岡田は初球にフォークを投じられて空振り、2-2からの158キロのストレートで空振り三振を喫した。相手バッテリーからすれば、杉本を打ちとったことで、T-岡田にもうまくリードがはまって、最終イニングだった千賀に力を振り絞られた。

オリックスは1回に先制しながら、先発竹安がその裏すぐにデスパイネに逆転2ラン、4回はリチャードの右越えソロで追加点を奪われる。5回以降の継投がうまくいって、最後まで点差が開かなかっただけに終盤の好機をモノにしたかった。残り10試合になったオリックスの行方は、12日からのロッテ3連戦にかかっている。

(日刊スポーツ評論家)

ソフトバンク対オリックス 8回表オリックス無死一、二塁、宗は犠打を試みるも捕ゴロに倒れる(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対オリックス 8回表オリックス無死一、二塁、宗は犠打を試みるも捕ゴロに倒れる(撮影・岩下翔太)