9回に本塁打を放った日本ハム清宮の打撃に今後への光が見えた。昨季までは外角にくるかもと思って内角のボールにつまり、内角にくるかもと思って外角のボールにおよがされる。直球がくるかもと思ってフォークを振らされる、フォークがくるかもと思って直球につまる。すべてのコース、球種に迷いがあった。それがこの日は内角を思い切り振る感覚が戻っていた。迷いなくバットを振れるポイントが見つかると、今度は真ん中より外目のボールに踏み込んで打ってみようなど、次のステップにいきやすい。今季の清宮はものすごく楽しみだ。

新庄BIGBOSSは開幕から2試合、細かい継投策を試みた。ソフトバンクとがっぷり四つに向き合っても戦力的に厳しいため、揺さぶって相手のリズムを崩そうとしたのだろう。それと本人もコメントしていたが、選手の緊張を取り除く目的もあるのだろう。開幕戦にも登板した先発の堀を1回でスパッと交代させたように、選手に無理をさせているわけでもない。戦略的にはありだと思う。普通の先発ローテを回すのは、29日の札幌ドーム(西武戦)からになるだろう。(日刊スポーツ評論家)