交流戦が終了したが、17日からはペナントが再開する。楽天にしても巨人にしても、交流戦では思うような戦いができなかったが、節目の試合を全力で勝ちにいき、気持ち良く仕切り直したかっただろう。しかし、巨人の継投を見ていると、そういう気迫は全くといっていいほど感じられなかった。
まず、先発の山崎伊の特性を考えてほしい。立ち上がりが悪いタイプ。初回は0点に抑えたが、球は高めに浮いていた。次のイニングで立ち直れなければ、危ないという予感はあった。
2回は先頭打者の銀次を空振り三振に打ち取ったが、辰己にはど真ん中の真っすぐをホームランされた。次打者の茂木は空振り三振も、太田、武藤、西川、小深田に連打され、あっという間に4失点。2番手で登板した鍵谷も連続四球を与えるなど、銀次にライト前タイムリーを打たれ、辰己にも3ラン。このイニングで9失点。あと1アウトでチェンジになるという油断があったとしか思えなかった。
ベンチは何をやっていたのだろう? 特に楽天の先発は則本で、序盤に大量失点されれば、勝てる見込みはなくなってしまう。早いイニングからの継投策を準備しておくべきだった。
ただ、これが通常の試合であれば、百歩譲って理解できる。先発投手を早いイニングで降板させれば中継ぎ陣に負担がかかる。しかし、今試合の後は4日間、試合がない。いい投手から順番に投げさせても、いい試合だった。左の西川を迎えた時点で高梨を登板させてもよかったし、浅村のところでビエイラを送ってもよかった。
これは結果論ではない。2番手で登板した鍵谷は、このところ調子がよくなかった。9日に1軍に昇格したビエイラも、前日の試合の負け試合で調子を確かめることもできたし、ブルペンでの投球を確認できたはず。「鍵谷-菊地」の順番ではなく「高梨-ビエイラ」の継投が本筋だろう。
ビエイラは実戦での状態を確認するために投げさせるのはいいが、大量ビハインドのゲームで高梨や今村を起用する必要はなかった。
桑田コーチと山口コーチの2人がベンチにいるのも不可解。どちらか1人はブルペンで投手の状態を確認するべき。どちらかのコーチが試合中にブルペンの状態を確認しているのだろうが、ブルペンには投手コーチを専属に置いた方が投球フォームなど、細かい部分も指導できる。
若手投手はこの時期に調子を崩しやすい。特にルーキーは1年間の長丁場に慣れていない。下半身を強化しながら投球フォームの微調整も必要。休養させながらも、その辺のチェックは必要で、ブルペンに専属の投手コーチは不可欠だと思う。このままズルズルいかないように、しっかりと立て直してほしい。(日刊スポーツ評論家)




