劇的な勝利を収めた阪神が、開幕直後の4月以来、3カ月ぶりの月間勝ち越しを決めた。後半戦は中日に3タテを食らわせ、好スタートを切ることができた。
山田 阪神にとっては特に大きい1勝だった。どのチームにも言えることだが、オールスターで折り返して臨む3連戦は非常に大事だ。9回にストッパーが出ていって追いつかれ、それまでチャンスも逃していた。おそらく岩崎は、表情をうかがっていてもベストコンディションではなかったのだろう。本来なら3-1で逃げ切りたかったが、これからシーズン終盤にかけては、先発よりリリーフのほうが調整は難しくなる。こういう展開もあり得るということだろう。
「打ち勝った」といえる中日3連戦でもあった。この日も大山が同点の8号ソロ本塁打、佐藤輝も3安打、延長11回は森下のサヨナラ打で勝負を決めた。
山田 いつも競った試合ばかりが目立ったが、夏場は得点力が上がってこないチームは苦しくなる。最後は森下が勝負を決めたが、近本が出塁したことが大きかった。中野が送ってお膳立てをし、それぞれがやるべきことをやった結果だ。それにクリーンアップが上向いてきたのも確か。一時の低調だった状態からは、脱したといえるだろう。佐藤輝、大山の4、5番の並びが当たった。それに1、2番がついてくれば、昨シーズンほどとは言わないが、チームにリズムが出てくる。一方の中日は9回に追いつき、一気にいけないところにつらさがあった。
阪神はあす30日から巨人3連戦を迎える。
山田 巨人は完全に乗ってきた。ピッチャーもそろって、メンバーを固定できた。どちらも3連勝は難しいだろうが、なんとしても勝ち越したいところだ。今後の行方を占うバロメーターになるだろう。【取材・構成=寺尾博和】




