楽天元監督の平石洋介氏(45)が楽天-日本ハム15回戦(楽天モバイルパーク)を評論した。楽天は3連戦初戦のカード頭で、首位チームとの差が出てしまった。
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楽天は直近2カードでソフトバンク、オリックスと上位相手に互角以上に戦い、この日から日本ハム戦を迎えた。首位チームとの3連戦初戦をどう戦うか。勝ち越せば後半戦に弾みがつくし、踏ん張っていけばAクラス浮上のチャンスも出てくる。だが、カード頭の戦いぶりでは、日本ハムに上回られた。
先発の古謝は立ち上がりから真っすぐの制球に苦しみ、3回までに2失点。それでも、悪いなりに粘っていた。それだけに、5回1死で打球を受けるアクシデントでの降板は残念だったが、代わった西垣が後を抑えた。
悔やまれるのは6回からだ。1死から万波にソロを打たれ、さらに走者をためて五十幡に3点差に広げられる適時打。ここで西垣は交代となった。継投のタイミングはベンチの判断。現場でしか分からないことがあるので、是非を指摘しても結果論になってしまう。ただ、西垣のこの日の状態や内容を考えると、五十幡までのどこかで手は打てなかったか、とは感じた。
さらに悔やまれるのは、3番手の宮森が7回、万波に2打席連続でソロを打たれたことだ。6回と同じく、右投手の外を狙った真っすぐがシュートして内の甘いところに入り、引っ張られた。万波は、それまでの2打席は古謝に空振り三振。ツーシームに合っていなかった。状態は良くなかったが、3連戦初戦で生き返らせてしまった。これで今季楽天戦7本塁打。計16本の半分近くを打たれている。日本ハムからすれば、カード頭で万波の状態が上がる意味は大きい。
カード頭でいえば、先発の伊藤はさすがだった。7回で11安打を打たれたように、状態はそこまで良くなかったと思う。それでも要所を抑えた。攻め方が徹底していた。黒川は内角、村林は外のスライダーと高め真っすぐ、小郷は内角高めといったように、3連戦初戦で相手打者へ意識付けしているのがうかがえた。単に苦しみながら抑えただけではなかった。
楽天打線も粘りはみせた。ただ、中盤以降、じわじわと引き離され、結果、後手後手となってしまった。カード頭で首位チームとの力の差が出たと言える。もっとも、打線の状態は上がってきており、カード勝ち越しの望みは残っている。切り替えて、2戦目に向かって欲しい。(日刊スポーツ評論家)




