ソフトバンクの5月進撃に大きなカギを握るのは若手起用だ。開幕5連勝も4月は10勝12敗の借金2。日刊スポーツ評論家の浜名千広氏(56)は投打ともに低調気味のチームのカンフル剤に若手登用を挙げた。昨年は開幕直後から故障禍に泣かされたが5月から文字通りV字回復。投打とも若鷹の積極起用でチーム活性を求めた。【佐竹英治】
◇ ◇ ◇
-4月終わって10勝12敗の借金2。まずは投手陣についてどう見ているか
浜名 先発投手から言えば、開幕投手を務めた上沢はある程度、計算できたが、スチュワートと大関がいまいち。そのぶん、松本晴、大津が埋めた形となった。先発4人がそろえばシーズンはある程度乗り切れるもので、前田悠も何とかやりそうだし、前田純もいる。新戦力の徐若熙(シュー・ルオシー)、モイネロも5月中には戻ってくるからそう心配することはないと思う。開幕から6連戦が2度という日程にも恵まれたこともあったが、6連戦が続く交流戦までに整えられればいいのではないか。
-やはり守護神杉山の離脱が痛い
浜名 問題はブルペン陣。杉山の離脱は痛い。4月29日のオリックス戦(京セラドーム大阪)もそういう展開になった(オスナが8回に2失点で逆転負け)。ブルペン陣で安定しているのは松本裕、木村光そして上茶谷くらい。杉山離脱後に勝ちパターンの試合展開が少なかったが、安心して終盤を任せきれない状況。
-ファームでは育成藤原がいい投球をしている
浜名 2軍ロッテ戦(4月29日、タマスタ筑後)でもいい投球していた。直球のスピードも速い。カーブ、スライダー、チェンジアップ。すべて制球がいいし、縦のカーブもいい。全球種でカウント球、勝負球ともに使える。困ったときにどの球で、というのがない。全球種が使える。早く1軍で見てみたい。ロッテも1軍経験の高部や岡がいたが、自信を持って投げていた。
-若手の台頭は野手陣にもいえる
浜名 期待していた野村、柳町の不調がチームが乗り切れない要因の1つ。柳町はチャンスメークも走者を返す打撃もできる打者で、2番から6番までどの打順に入っても機能するはずだが、それが不調でできなかった。柳田、山川、今宮、近藤らベテラン頼みになってしまった。今宮は左肩甲骨の亀裂骨折もあるわけで、休みながら使っていかないと。それができないもどかしさはあった。野村、柳町に奮起を促したいが、同時に笹川や庄子を先発起用してもいいのではないか。庄子は走塁の意識も高くなったし、笹川も走れる。いろんな攻撃サインも出せる選手で、試合を動かせる選手起用は必要かなと思う。今の打線は「強力」ではない。昨年は柳町、野村が交流戦でブレーク。今年は笹川、庄子が台頭できれば、打線にもバリエーションが出る。




