阪神は下位の広島戦でとりこぼすわけにはいかなかった。1点ビハインドを7回坂本がソロ本塁打、8回中野、森下の連打で2死一、三塁から佐藤が勝ち越し二塁打。終盤でひっくり返すことができた。
ただ気になっているのは先発した村上の投球内容だった。6回5安打2失点での降板。なにも勝ちがつかなかった登板を指摘するのではない。計121球を費やしたのは、いかにも球数が多すぎた。
前回7月12日のヤクルト戦(甲子園)も、6回を投げて0-0でマウンドを譲っていた。球数は104。ベンチを預かる立場としては、村上、才木、高橋の3人には最低限で7回は投げきってほしいと考えているはずだ。
もともと村上は立ち上がりの上手なタイプではない。特に1、2回の球数が多かったし、2回はファビアン、モンテロに連続本塁打を浴びてしまった。この一戦で5回を終えた時点で投じたのは98球だった。
内容としては「想定外のカウント」が多すぎたということだろう。カウントをとりたい場面でとれず、勝負を決めたいポイントで決められない。微妙なところでコントロールが外れた。この現象は春先の村上にはなかったことだ。
チームは9連戦中で村上がもう1イニングを投げきることで、どれだけブルペンが助かるか。逆にこのままいくと日程が厳しくなるシーズン終盤に影響を及ぼしかねない。“ここ”という場面で踏ん張ることができるのは特長だが微調整が必要だろう。
そして、広島が先発森を1点リードの6回で代えたのは理解に苦しむ。ピッチングもリズムに乗ってきていた。球数90球。まして6回は森下、佐藤を連続三振にとる好投。森を降ろした後のリリーフ陣がそのクリーンアップに打ち込まれたのは自滅といえた。(日刊スポーツ評論家)




