ソフトバンク内川聖一内野手(35)の2000安打達成が目前に迫っている。今季開幕からカウントダウンに合わせ、西部版紙面では「内川のここがすごい」という企画で選手や関係者に内川の魅力を証言してもらった。打撃技術はもちろん、人間性を高く評価するコメントも多かったのが印象的だ。例えば同僚デスパイネは「人間性としてのすべてですね。仲間としてもそうだし、練習、試合に取り組む姿勢がすばらしい」と話した。

 他球団の選手にも話を聞かせてもらうことができた。横浜時代のチームメートだった楽天藤田の話が、内川のここまで積み上げてきたものを象徴していた。「横浜時代からそうだったんですけど、1試合打てなかったら必ず次の試合で固め打ちするイメージがある。取り返すどころか、一気に3日分くらい打ったりする。タコってる(無安打が続いている)内川にチャンスで回ったりしたら、すごく怖い。雰囲気があるとかではなく、内川の実績がそうさせている」。

 野球記者をしていても、なかなか立ち会うことができない大記録。どんな瞬間になるのか、今から楽しみだ。【ソフトバンク担当=山本大地】