<ロッテ1-2ソフトバンク>◇6日◇ZOZOマリン

風ニモマケズ、新人くんがチームに大きな白星を運んできた。大竹耕太郎投手(23)が、プロ初勝利の8月1日西武戦以来となる2勝目を挙げた。

風速10メートル近い「マリン風」を逆手に取った。初回、先頭中村を2球で追い込んだ。3球目は自慢の125キロのチェンジアップ。「本来のキレ以上。これは使える」。ツーシーム、チェンジアップを多投。「難敵」であるはずの強風を味方につけた。7回の最終イニングを除き、毎回走者を出した。だが、ベンチでは余裕すら見せた。「これくらいの風だったらコントロールできます」。若田部投手コーチには涼しい顔でそう言った。4回、鈴木に先制弾を許したが「気持ちを切り替えていけた」と、その後も丹念にコースを突いた。

ジャスト100球。7回7安打1失点。抹消されたこの10日間はフォームチェックを繰り返し、最低7イニング投球のノルマを自らに言い聞かせた。「反面教師」にしているのは大学4年時の投球フォームだ。「体が横振りになって、全然コントロールがダメでした」。スマホに動画を保存しているが「今見ると、自分のフォームに吐き気がします」と苦笑いを浮かべる。ファームでは、久保2軍投手コーチと体を縦に使うように徹底して矯正に取り組んだ。「制球が良くなったと思う」。育成から支配下となってまだ1カ月ちょっと。自身は2勝目だが、登板5試合でチームは4勝。登板が増えれば研究もされる。「相手が考えれば、またこっちも考えればいいですから」と、クレバーな左腕は言ってのけた。【ソフトバンク担当 佐竹英治】