質問コーナーで「どうしたら藤浪選手のサインがもらえるのですか?」と涙ながらに訴える少女を壇上に呼びサインする藤浪晋太郎。右は沢田圭佑(2018年12月1日撮影)
質問コーナーで「どうしたら藤浪選手のサインがもらえるのですか?」と涙ながらに訴える少女を壇上に呼びサインする藤浪晋太郎。右は沢田圭佑(2018年12月1日撮影)

壇上の阪神藤浪晋太郎投手(24)が手招きすると、幼い女の子がうれし泣きしながら歩きだした。ある日のトークショーでのひとコマだ。質問コーナーで女の子が「どうやったら藤浪選手にサインがもらえますか?」と真剣な表情で問いかける。あまりに純真無垢(むく)なかわいいコメントに藤浪もニッコリ。「今こっちにおいで」と呼びかけ、柔らかな笑みでサインを書いてあげていた。

今年もオフに突入。プロ野球記者からすればネタ枯れで厳しい季節なのだが、一方でこの時期にしか見られない選手の優しい表情が楽しみだったりする。時には記者が何度聞いても答えてもらえなかった際どい質問でも、子供が直球勝負で聞くと答えられてしまったり…。藤浪も例に漏れずに子供が大好きで、どんな問いかけにも優しく答えてあげていた。

ちなみに藤浪のトークショーでよく出る質問の1つに「どうやったら身長が高くなりますか?」がある。「よく寝ることですね」と答えた後、小学校入学時、中学校入学時の身長を明かすと会場がザワついた。小学1年を身長137センチでスタートし、中学1年の最初には180センチはあったという。きっと会場にいた野球少年たちはその日、夜ご飯を食べた後すぐに布団をかぶったはずだ。【遊軍 佐井陽介】

野球教室で子どもたちに指導する藤浪(2018年12月1日撮影)
野球教室で子どもたちに指導する藤浪(2018年12月1日撮影)