日本ハム中田が、また1つ年を重ねた。4月22日に誕生日を迎えた。30歳。誕生日には娘から「大好きだよ」と書かれた手紙をもらい「うれしかった。子どもたちのために頑張ろうと思う。それしかないね」と笑った。今では2女の父。チームでは2年連続で主将を任された。勝った日も負けた日も、チームの思いを代弁する発言が増えた。
中田が「お父さん」として慕う稲葉氏(日本ハム、スポーツ・コミュニティー・オフィサー)は驚きながら、話していた。3月の遠征先でのことだった。「午後7時半に連絡したら(ホテルの)部屋にいて。年取ったな~って、逆に心配になるよ」。遠征中にホテルの食事会場に姿を現せば、あまりの珍しさにどよめきが起こるという。肉体の衰えを実感しており缶ビール1、2本で済ませる日も増えた。
初めて取材した時、中田は23歳だった。唐突に「いくつや」と聞かれたのは印象的だった。そして不敵に「なんや、年下か」とニヤリとする姿に、世間から「ヤンチャ」と言われていたワケを知った気がした。取材を続けていく中で、実は涙もろく、繊細過ぎる姿を見た。初対面で感じたトゲも、今では感じることが少なくなった。
誕生日になって、取材する最後は決まってこう言い放つ。「何度も言うようだけど(祝福は)言葉よりモノで、ね」。中田を見ていると、年を重ねことも悪いことばかりじゃないと思わせてくれる。【日本ハム担当 田中彩友美】

- 球団マスコットのB・Bに抱きつかれ、笑顔を見せる23歳の中田翔(2012年9月4日撮影)





