<日本生命セ・パ交流戦:広島2-4ソフトバンク>◇8日◇マツダスタジアム

プロ野球の交流戦も15年目となった。勝率1位が7度の実績を誇るホークスはこの日もきっちり広島に勝利し5連勝。昨秋の日本シリーズで宙に舞ったマツダスタジアムで今年も強さを見せつけた。

04年に起きた「球界再編問題」を機に、05年シーズンから交流戦はスタートした。36試合から24試合、そして今は半減の各チーム3試合ずつの18試合。極論と言われるかもしれないが「交流戦」ではなくシーズンを「12球団総当たり」の戦いにしてみてはどうだろうか。「それじゃ1リーグじゃない?」という声も聞こえて来そうだが、ちまちまと18試合やるよりも、よっぽどファンにとって楽しみが増えるのではないだろうか。いや、楽しみが増えるように工夫するのだ。

今はCS導入でリーグ3位までが「日本一」のチャンスがある。最下位に沈んだチームでも順位を3つ上げればAクラス入り。この状況で本当に両リーグのレベルアップは図られているのだろうか。総当たりにすれば当然1位から12位までの順位がつく。10位以下など屈辱的であろうが、それだけに「チーム強化」の努力も今まで以上に真剣に取り組むはずだ。

日本シリーズは、どうするのか、球宴は、セパの記録は…など克服すべき課題はあろう。球界のトップが知恵を絞れば課題も解決できるだろうし、それ以上に、新たな楽しみを、ファンに提供することができるはず。

15年前とはすっかり事情も変わった。「令和新時代」を迎えてプロ野球界も新たな取り組みにチャレンジしてみてはどうだろう。【ソフトバンク担当 佐竹英治】