米国の母へ届け。5月10日は「母の日」だった。プロ野球選手にとっては、母に輝く姿を見せて最高の恩返し…のはずだった。残念ながら今年はコロナ禍により、それは実現しなかった。

阪神新外国人のジェリー・サンズ外野手(32)もその1人だ。米国出身。1年目で異例のシーズンを迎える中、現在は甲子園で自主練習に励む。米国が起源と言われている「母の日」の思い出を聞いてみた。

「11年のルーキー(ドジャース時代)の時に両親を招待したよ。その時はナックルボールを投げるピッチャーと対戦した記憶があるね。父の日はホームランを打った記憶はあるけど、母の日には打ってない。でもその時使っていたピンク色のグラブとかはいまだに持っている。あの時両親を招待したのはいい思い出だね」

今年こそは「母の日アーチ」を意気込んでいたはずだが、グラウンドに立つことすらできなかった。それでもいつか、日本に野球が帰ってきたときに晴れ姿を見せればいい。「開幕して、問題ないのであれば(母に)来てもらいたい。もし今年が無理だとしても、来年(日本に)帰って来られたら招待したいという思いは強く持っているよ」。

10日にアップされた阪神タイガース公式YouTubeでは「すべての母親、また私の母と妻へ、母の日おめでとうございます」と英語で語り掛け、最後に「オカアサン、アリガトウ」と日本語で感謝した。タテジマで暴れることが、米国の母にとって最高のギフトになるはずだ。【阪神担当・只松憲】