オリックスから戦力外通告を受けた白崎浩之内野手(30)が、大阪・舞洲の球団施設で必死に汗を流している。現役続行を希望しており、トライアウトも受験する方向で「来シーズンもユニホームを着て、グラウンドいることをイメージして練習に取り組んでいます」と力を込める。

白崎は12年ドラフト1位でDeNAに入団。18年7月にDeNAからのトレード移籍でオリックスのユニホームを着た。今季は1軍出場3試合で、与えられた打席はなかったが「準備だけは欠かさない。どこでもチャンスがあるなら、ひとつも無駄にせずに頑張りたい。評価は人がするもの。チームに求められることに集中したい」と準備を怠ることはなかった。

ファームの守備では一塁や三塁に加えて、二塁も守った。「(内野を)どこでも守れるというのは武器になる。自分の求められていることが何なのか。きっちり考えて野球に取り組めたと思う。自分にできることがあれば進んでやる。それがチームのためになれば良い」。

前だけを見る。「分岐点は今だと思う。今をチャンスと捉えるしかない」。30歳。まだまだ体は動く。ベンチに不可欠なユーティリティープレーヤーは、心強い戦力となる。【オリックス担当=真柴健】