髪形はリーゼント姿であだ名は「ハマの番長」。
上茶谷が「最初は(見た目が)怖かった」というDeNA三浦大輔監督(47)だが、1軍監督就任後も気配り全開で初のキャンプを過ごしている。6日には1軍キャンプが練習中にもかかわらず2軍に足を運び、15日も休日返上で視察。2軍のリハビリ組や育成選手にまで言葉をかけて回った。昨年は2軍監督を務め、各選手の事情には精通している。練習試合が行われるメイン球場だけでなく、リハビリ組が調整をしていた多目的広場、ブルペンと移動を続けた。
朝には育成契約の田中健が、心境を吐露するスピーチをしていた。「今日は僕が手術してからちょうど1年半です。24時間のうち99・2%は不安でした」。中継ぎとして15~17年は2桁ホールドの活躍も19年8月に左肘のトミー・ジョン手術。キャンプでブルペン投球を行ったばかりだった。三浦監督が声をかけると、こわもてが表情を崩し、一気に笑みがはじけた。
今永、東は本来、ローテーションの軸となる投手だが、手術の影響でリハビリ組にいる。開幕には間に合わない公算が大きい。40メートルにも及ぶキャッチボールや約20メートルから投球を行うと、三浦監督は直接状態を確認し「焦らないように。段階を踏んで」と伝えた。「『2度と戻ってくるんじゃないぞ』と出所の時に刑務官みたいに、リハビリ担当から言われるように」。横浜の顔でありながら、関西(奈良)出身らしくジョークを交えて語るのが番長流だ。主力以外にも同じリハビリ組の昨年11月に右肘手術した進藤、高卒2年目の東妻とも言葉を交わした。
リハビリ組ではないが、三浦監督は完全復活を期して、あえて2軍に落とした山崎とも15日は会話をしていた。三浦監督はマスクをしていたが、2人とも明るい表情に見えた。人間は苦しい時こそ、優しさが身に染みる。記者も4年前、手術と長期入院を経験した。ボーナスや給与カットとなる中、上司の見舞いに安心した。見た目とギャップのある心優しき指揮官が、勝負の世界でどういう結果を出すのか。注目している。【DeNA担当=斎藤直樹】




