<広島4-1中日>◇27日◇マツダスタジアム

広島新守護神のドラフト1位栗林良吏投手(24)が、プロ初登板で初セーブをゲットした。開幕2戦目の本拠地中日戦で3点リードの最終回に登板。愛知で生まれ育ち、幼少からファンだった中日を相手に、最速150キロ直球とフォークを軸に3人で斬り、チームに今季1勝目をもたらした。

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栗林にとって、切っても切れない存在がいる。プロを目指すきっかけとなり、恩師と慕う元中日投手で現在は名城大のコーチを務める山内壮馬氏(35)だ。同氏は栗林が大学2年の冬にコーチに就任。直球とスライダーしか持ち球がなかった右腕に、今では最大の武器となったフォークとカーブを伝授してくれた恩人だ。

不思議な縁で結ばれていた。栗林が小学6年時に所属していた勝幡(しょばた)ドラゴンズの卒団記念に、中日の選手のサインボールが贈られた。栗林の手に渡ったのが、たまたま新人の山内氏が書いたものだった。栗林は「今思えば縁ですね」と言い、山内氏は「なかなかないこと。地元ならではですね」と感慨深げ。栗林は今も宝物のように大事にしている。

“おまじない”も受け継いだ。グラブの親指部分の裏側には金運をもたらす意味の「金のうんこ」と、勝ち星を意味する「白星」の刺しゅうがほどこされている。山内氏が中日時代に10勝を挙げた12年から入れたもので、栗林も同じものを大学時代から入れ始めた。山内氏は「栗林にとって縁起物になって、良い方向に行ってくれたら」と願う。恩師の思いも背負い、プロで躍動を目指す。【広島担当 古財稜明】

中日時代の山内壮馬氏(2012年7月29日撮影)
中日時代の山内壮馬氏(2012年7月29日撮影)