<ソフトバンク5-5楽天>◇5日◇ペイペイドーム

最後は柳田のバットが空を切ってサヨナラ勝ちはできなかったが、ソフトバンクにとっては大きな引き分けだった。楽天の守護神松井から上林が同点の左前打。4カード連続の「負け越し」を阻止した。今季初の9連戦。3勝5敗1分けで「黄金週間」は苦しんだものの、意義あるドローで7日からの西武3連戦に気持ちも切り替えられるだろう。

守護神森が離脱し、先発陣も笠谷が中継ぎに回るなど投手陣のやりくりも厳しい。そんな中、完全復活を目指すセットアッパー岩崎の投球が安定してきたのは心強い。8回に4番手として登板。ディクソン、茂木を150キロ超の速球で連続三振。岡島は歩かせたものの、太田には2球目から直球で押し、153キロのストレートで二ゴロに仕留めた。「いい感じで投げられていると思います。昨日(4日)の試合で粘って無失点に抑えられたことが大きかったと思います」。4日は2点リードの8回に登板。四球と安打などで2死二、三塁のピンチを招いたが代打小郷を三振に切った。岩崎にとっては「悪夢」を振り払う雪辱マウンドだった。4月30日のオリックス戦(京セラドーム大阪)で9回に「クローザー」として登板し宗に痛恨のサヨナラ2点二塁打を許していた。「(守護神の)森でも抑えをやり始めたころには打たれたこともあったし、初めてのボクならこういうこともある、と思っていた。落ち込まず気持ちを切り替えられたのがよかったと思います」。連投でも強気のメンタルは忘れなかった。

今季16試合に登板し、楽天戦は6試合目。5回2/3を投げ1安打無失点の安定感。「まだよくなると思いますので頑張ります」。コロナ禍で気分転換もままならないが、昨年夏に誕生した長女との時間がリラックスタイム。「こどもと遊んでいると気分もよくなります」。試合後はパパの顔で家路に急いだ。【ソフトバンク担当 佐竹英治】

ソフトバンク対楽天 9回裏ソフトバンク2死一、二塁、上林の同点適時打に盛り上がるナイン(撮影・梅根麻紀)
ソフトバンク対楽天 9回裏ソフトバンク2死一、二塁、上林の同点適時打に盛り上がるナイン(撮影・梅根麻紀)