<ソフトバンク1-4ロッテ>◇11日◇ペイペイドーム

九州南部が梅雨入りしたのに歩調を合わせたわけではなかろう。ソフトバンクが痛い1敗を喫して3位に落ちた。それも開幕カードで3連勝し、苦手克服か? と思われたロッテに3連敗だ。グラシアルが離脱しデスパイネ、バレンティンの「大砲」もまだまだコンディション不良。豪快な1発野球からの転換が求められそうだ。

ソフトバンク対ロッテ 6回裏ソフトバンク1死一塁、二盗に成功する周東、左は藤岡(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ロッテ 6回裏ソフトバンク1死一塁、二盗に成功する周東、左は藤岡(撮影・岩下翔太)

唯一の得点に絡んだ周東の「足」が光明かもしれない。初回に中前打で出塁。いきなり二盗を決めた。6回には四球から再び二盗を成功させ牧原大の適時打でホームを踏んだ。8回にも3度目の二盗を決め好機をつくった。昨年10月18日の楽天戦(ペイペイドーム)以来となる1試合3盗塁。同試合は11-4の大勝だったが、自身2度目の3盗塁は勝利に結びつかなかった。「出塁すると走るチャンスが生まれ、チームの得点へとつながってくる。もっと出塁率を上げ、いいスタートを切れるようにして、チームの勝ちに貢献できるように頑張っていきたい」。試合後、周東は広報にコメントを託しさらに前を向いた。

ソフトバンク対ロッテ ロッテに敗れ、肩を落として引き揚げる工藤監督(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対ロッテ ロッテに敗れ、肩を落として引き揚げる工藤監督(撮影・岩下翔太)

「機動力」アップが打線へのカンフル剤かもしれない。2番に入った牧原大も6回に二盗を決め敵失も誘って一気に三塁まで進んだ。9回は2年目の佐藤直が代走でプロ初盗塁。スチールもさることながらスキのない走塁は好不調に左右されないはず。積極性は失わないでもらいたい。【ソフトバンク担当 佐竹英治】