絶好調の秘密は－。楽天島内宏明外野手（32）が乗りに乗っている。7月は打率3割5分、3本塁打、16打点。8月も3割4分7厘、4本塁打、12打点と主砲としての仕事を発揮している。一気にリーグ最多安打に浮上。2年連続での打撃タイトル獲得も射程圏内だ。

楽天島内宏明（2022年8月14日）

「4番を外してほしい」「休みたい」「焼きそば焼きたい」「歯医者に行けないのが悔しい」「このあと予定がある」。独特なコメントでファンを沸かせる愛されキャラ。細部にこだわり、毎日戦っている。シーズン途中にはバットを変えた。34インチ（86・36センチ）のものを33・5インチ（85・09センチ）に変更。操作性が増した。「多いシーズンは（バットを）いろんな人に借りたりしているんですけど、今年は2本目か3本目ですね」。それだけ今の打撃の感覚がいい。

チームでは、打撃練習中に打球速度などのデータを細かく測る。「嫌というぐらい。もう測るなというぐらい測っている」と笑う。シーズンも100試合を超え、無意識に疲労もたまってくる時期。「打球速度は春先に比べて結構遅いんですけど、入射角はいい」と分析する。バットの軌道が地面と平行になることで、よりボールを捉えやすくなってきた。

尻上がりに調子を上げてきた今季。チームは優勝争いの真っただ中。その中で島内がどう躍動していくか。打撃と言葉に注目だ。【楽天担当＝湯本勝大】

楽天島内宏明（2022年8月3日）

楽天島内宏明（2022年8月14日）