広島新井貴浩監督(46)が6日、開幕から5試合目で今季初勝利を手にした。マツダスタジアム通算500勝目となる勝利が、監督初勝利となった。新井監督をはじめとした首脳陣同様に、黒田博樹球団アドバイザー(48)もきっとホッと胸をなで下ろしていることだろう。

新井監督の就任後、球団アドバイザー就任が発表された。始動は契約初日にあたる1月よりも早い昨年12月。新入団会見翌日に施設視察のためマツダスタジアムを訪れた新人選手を激励した。「自分自身、入団したときに、そこでゴールテープを切ったような気持ちになっていたところもあったので、ここが本当のスタートと、もう1度頭に入れてしっかり来年に向けて準備してほしい」。前日の会見で「カープは12球団一アットホームで、家族的な球団です。焦らなくていいので、一緒に頑張っていきましょう」と温かく迎え入れた新井監督とバランスを取るようなメッセージに、両者のあうんの呼吸を感じさせた。

いつも突然訪れ、報道陣だけでなく、関係者を驚かせることもある。春季キャンプでは約2週間にわたり、1軍だけでなく2軍の指導にあたった。3月上旬にはマツダスタジアムで投球練習する投手陣に助言を送った。さらに教育リーグ視察のため、山口・岩国市にある由宇にも足を運んだ。開幕カードの神宮にも姿を見せ、テレビ中継のゲストとして訪れた本拠地開幕戦の4日もマツダスタジアムでデビッドソンにアドバイスする姿があった。

アドバイザー契約した日には「(契約期間の)1年、顔を見ることがないかも」と冗談っぽく笑っていたが、新井体制への強い思いが行動を後押ししているのか、「球団アドバイザー」という肩書の枠に収まらないほど精力的に動いている。今後も新井監督の指導力や選手のプレーとともに、新井体制を陰ながら支える球団アドバイザーの動きにも注目していきたい。【広島担当 前原淳】