節目の安打が決勝タイムリーというのも、勝負強い男らしかった。
10日のロッテ戦(ZOZOマリン)で、オリックス森友哉捕手(28)が通算1000安打を達成した。28歳1カ月での到達は主に捕手で出た選手では、63年野村克也(南海)の28歳2カ月を抜いて史上2位の年少記録。森は「うれしいですね。でもまだまだ通過点というか、これから頑張らなあかんなと思います」とさらなる高みを見つめていた。
1000本目が出たのは初回。2死三塁からロッテ佐々木朗の160キロ直球を捉えて、先制の左前適時打を放った。チャンスで集中力を見せる4番に、中嶋聡監督(54)も「打点を挙げる時ですね。打ち方というか、頼もしいですね」と全幅の信頼を置く。
そんな打席での姿に隙はない。小谷野打撃コーチは「打席に入る前にしっかり対策しているなと感じるし、すべての打席に意味がある。お手本となって示してくれている」と舌を巻く。打席に入る前に頭と心を準備をするのはもちろん、試合前練習が始まる前には1人でストレッチする時間を作り、体を整える。勝負強さは入念な準備のたまものだ。
結果で示す姿はまさに最高のお手本。「若い選手はどんどん見習っていったらいいと思うし、聞いたら教えてくれるような人柄だし」と小谷野コーチは言う。今年加入したばかりだが、頓宮らにアドバイスを求められるなど、尊敬される存在になっている。リーグ3連覇を目指すチームへ、もたらしているものは、数字以上に大きい。【オリックス担当=磯綾乃】




