ペナントレース143試合のゴールテープを切っても、順位は確定しなかった。

ソフトバンクが今季最終戦となった敵地オリックス戦に敗戦。すでにCS進出は決めていたものの、引き分け以上で2位が決まるラストゲーム。痛恨の黒星を喫し、2位の座をつかみ取ることができなかった。10日の楽天-ロッテ戦の結果次第で2位か3位が決まる、何とも後味の悪い幕切れとなった。

振り返りたくないが、昨季のシーズン終幕を思い出す。優勝マジック1としながら最終戦でロッテに敗戦。オリックスと同率で並んだものの、対戦成績で負け越しておりV逸となった。今季もV奪回はかなわず、さらに最終戦で3連覇を飾ったオリックスに完敗。厳しい言い方をすれば、「現在地」を自らで踏みしめることすらできずに終わってしまったわけだ。

必勝を誓ったはずだった。ただ、ベンチワークに疑問が残った。6回途中2失点の先発有原、嘉弥真とつなぎ、7回は先頭からベテラン左腕の和田を投入した。和田は先頭宗に二塁打を許し、続く安達を一ゴロに打ち取って9球でマウンドを譲った。その後、4番手の藤井は2点を失った(自責は和田1、藤井1)。

終盤で痛恨ともいえる2点を献上した和田、藤井の投球を責めるつもりはない。今季初めて中継ぎ登板する和田を、2点を追う場面で送り出したのか…。投手陣も「総力戦」と言うならば、ビハインドの展開であっても勝ちパターンのブルペン陣をどんどんつぎ込んで行けばいい。

和田には残り1/3回で100イニング到達という数字があった。自身7年ぶりの3ケタ投球回数。数字うんぬんより、和田も「必勝投球」で挑んだはずだ。だが、ベンチの「親心」が痛恨の2失点につながってしまったように思えてならない。和田にとっても後味の悪いマウンドになってしまったことだろう。

【イラスト】10日最終戦パ・リーグCS争いのゆくえ
【イラスト】10日最終戦パ・リーグCS争いのゆくえ
オリックス対ソフトバンク 7回裏オリックス2死一、二塁、ゴンザレスに2点適時二塁打を浴びた藤井(撮影・前田充)
オリックス対ソフトバンク 7回裏オリックス2死一、二塁、ゴンザレスに2点適時二塁打を浴びた藤井(撮影・前田充)