もう、自分を下げたりしない。DeNA伊勢大夢投手(25)が6日、伝統の「チーム厚木」で始動。昨年12月の契約更改会見に続き、守護神奪取を改めて宣言した。たとえ実現しなくても、恥ずかしくもなければ、後悔もしない。その裏には4年目で投手陣を引っ張る覚悟とプライドがにじんだ。
ルーキーイヤーの20年からリリーフとして立場を確立してきた。22年には両リーグトップの71試合に登板して防御率1・72とリリーフエースとして躍動した。昨季は58試合で4勝6敗、防御率3・72とやや精彩を欠いたが、投手陣の中心的な役割を求められることに変わりはない。プロ4年目で年齢的にも脂が乗ってきた。今までのように、謙遜して自分にバリアーを張るのはやめた。
「ずっと周りから(守護神と)言われて自分から『いや』って言っちゃってたので、そういうのはもうなしにしようと。4年目になりますし、そういう言葉から自分を下げてしまう。チームが強くなるのが一番なので、競争を避ける意味はない。競争していきたい」
あえて公言することでチーム内の競争をあおり、ひいてはチーム力アップも見据える。ともにチーム厚木メンバーの山崎や森原らライバルの存在も理解している。
「そういう人間が多いのは、チームにとっては強くなる、いい中継ぎになると思います」と歓迎した上で続けた。「だけど逆に言えば、絶対的が(守護神が)いないっていうのも現状。そういう状況になってるのも去年の中継ぎ陣、僕らの責任だと思うので。去年、(山崎)ヤスさんが打たれたのは正直僕のせいだと思ってる。8回のピッチャーが流れ悪いと9回も厳しい。そういうのも分かっているつもりでできなかった」と自らの責任を口にした。昨季の失点した13試合のうち、10試合が終盤の8回に失点。重要な局面を任されるがゆえに、結果と内容ともにこだわる。
そしてもう1つ、気付かされたことがある。「シーズンが終わって、チームのために何ができたの? って言語化できるように。正直、去年はそれができなかった。ポジションをつかめたら当然そこで全うしなきゃ言葉にできないだろうし、中継ぎだったとしても、1年間チームで何ができたのかを自分で言語化できるシーズンにしたい」。守護神でもそうでなくても、貢献できることはある。シーズン終了後、堂々と胸を張るために今、自分を追い込み、チームの競争をあおる。優勝するためなら、その覚悟は出来ている。【DeNA担当 小早川宗一郎】




