ソフトバンク・リチャード内野手(24)が、志願の特打ちを行った。午後4時過ぎ。室内練習場でマシン相手に約1時間、黙々とバットを振った。「最後の方はいい感じで打てました」。打撃練習を終えると、額に大粒の汗を浮かべた。

今キャンプはB組スタートとなった。恩師と慕う山川が加入。ライバルと言うにはあまりにも高くそびえる存在だが、弱肉強食のプロの世界。自ら発光しなければ暗闇を漂うだけだ。そんな危機感も背中を押しているはず。厳しい練習内容で有名な和田の長崎自主トレに志願参加。「つらく厳しいことから逃げていた自分を変えたかった」と決意し、乗り切った。

第1クール最終日。最も不安なメニューが終わった。恒例の400メートル走だ。リチャードのノルマは70秒以内。2本を走って68秒と70秒だった。「もう400メートル走が終わりましたからね。怖いものはありません。どれだけでも打てます!」と笑った。次クールからは連日の「特打ち」メニューを自らに課す。「打撃はよくなっている。特打ち? 毎日やると思いますよ」。見守った吉本2軍打撃コーチもリチャードの「決意」を確信しているようだった。

昨年の秋季キャンプをコンディション不良で離脱。B組の理由は秋のキャンプ不在だという。「B組スタートですか? 悔しいですけど…」とあとの言葉はのみ込んだ。悔しさは自身で取り返すしかない。不言実行-。少しばかり、リチャードの姿が変わってきた。【ソフトバンク担当=佐竹英治】