<ソフトバンク2-1日本ハム>◇28日◇みずほペイペイドーム

勝利はすべてを癒やす。ソフトバンクにとって大きなサヨナラ勝ちだった。興奮冷めやまない一塁側ベンチ裏。ナインと勝利のハイタッチを交わした王会長は、拍手しながら通路に出てきた。

「ようしこれでまた(勝率)5割に戻ったね。借金が増えたらまずいからね」。そう話しながら何度も手をたたいた。

4回にまたも失策がらみで1点をリードされた。僅少差とはいえ、27日の初戦も同点の終盤に3失策があって3失点。守りのほころびが致命傷となった。それでも中7日の先発モイネロが8回まで最少失点でしのぎ、最終9回に今季3度目のサヨナラ劇。日本ハムに連敗していればゲーム差は5に開くところだった。交流戦前の直接対決で大きく水をあけられるわけにはいかなかった。

殊勲打の周東はさることながら、必勝に大きく貢献したのは8番海野のバットだった。1点を追う7回。先頭打者で中前打を放って起点を作った。2死三塁となって2番野村が左前へ同点打。最終9回には1死から遊撃への内野安打で出塁し、サヨナラ劇を呼び込んだ。前日(27日)は4試合ぶりに先発マスクをかぶりながら惜敗。8回には自らの送球エラーもあって決勝点を献上した。それだけに雪辱の気持ちは誰よりも強かったに違いない。

昨オフに主戦マスクの甲斐が巨人へFA移籍。今季は正捕手争いの1番手として期待が大きいものの、課題の打力に首脳陣の目は厳しい。この日も2回の第1打席は2死一、二塁からうまく捉えながら左直。5回の第2打席は無死一塁から送りバントは二塁封殺(結果は投ゴロ)。意地の2安打は自らのアピールをかけた快打ともなったはずだ。

ソフトバンク対日本ハム 9回裏ソフトバンク2死二塁、サヨナラ打となる適時右二塁打を放った周東(右)は、小久保監督と笑顔でハイタッチ(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対日本ハム 9回裏ソフトバンク2死二塁、サヨナラ打となる適時右二塁打を放った周東(右)は、小久保監督と笑顔でハイタッチ(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対日本ハム 試合前、ソフトバンク王球団会長(左)にあいさつした日本ハム孫(撮影・岩下翔太)
ソフトバンク対日本ハム 試合前、ソフトバンク王球団会長(左)にあいさつした日本ハム孫(撮影・岩下翔太)