今年はワールド・ベースボール・クラシック(WBC)が、6年ぶりに開催される。日本は09年の第2回大会以来14年ぶりの優勝を目指すが、徐々に権威が上がってきた大会に、ライバル国も多士済々だ。日本の前に立ちはだかりそうな国や地域を紹介する。
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豪華スターの競演となるのは米国だけではない。WBCドミニカ共和国代表も、まさにMLBのドリームチーム。打線には21年に48発を放ち本塁打王に輝いたブルージェイズのゲレロ内野手、メジャー11年間で30本塁打超えを6度達成しているパドレスのマチャド内野手、コロナ禍の短縮シーズンを除きデビューから4シーズンすべてで22本塁打以上を放つパドレスのソト外野手、MVP得票4位以上がこれまで4度というガーディアンズのラミレス内野手、昨季28本塁打を放ち新人王に輝いたマリナーズのロドリゲス外野手、新人ながら昨季ワールドシリーズでMVPに輝いたアストロズのペーニャ内野手と強力な布陣。この6人にメッツのマルテ外野手、レッドソックスのディバース内野手、元ヤンキースのサンチェス捕手を合わせた予想スタメン9人の昨季トータル本塁打数は229本と、メジャー30球団の本塁打ランキングでも3位に匹敵する数字になる。
強打の攻撃陣に加え、投手陣も最強クラス。先発は昨季ナ・リーグのサイ・ヤング賞に輝いたマーリンズの右腕アルカンタラ、昨季ア・リーグ2位の17勝を挙げたアストロズの左腕バルデスが左右エースとしてローテをリード。さらに防御率2・54をマークしたアストロズの右腕ハビエル、昨季ポストシーズンでエース級の働きをしたマリナーズの右腕カスティーヨが加わり、強力な4本柱を結成した。
これだけの顔ぶれがそろったのは「もう1度優勝」の思いの下、母国の野球関係者が一丸となっているためだ。13年の第3回大会で初優勝した際には、MVPに輝いたカノ内野手が「国民の勝利」と胸を張り、優勝メンバーが大統領から祝福の電話を受けるほど、国内で盛り上がった。ところが17年の第4回大会ではベスト4にも入ることができず無念の敗退となった。
第5回の今回は、同国出身の選手たちから人望が厚い大ベテランのクルーズ外野手(ナショナルズFA)が選手兼GMを務め、代表メンバー集めに尽力。「我々は優勝しか考えていない。多くの選手から出たいと申し出を受け、絞るのに苦労するくらいの戦力が集まった」と選手の士気の高さに胸を張っている。最速101マイル(約163キロ)の剛速球を持つエースのアルカンタラも「大会初戦に先発したい」と意気込んでおり、優勝への思いは強い。侍ジャパンが勝ち進んでいけば、立ちはだかるチームとなる可能性は高い。【水次祥子】






