22日のドラフト会議が5日後に迫った。運命の1日が迫る中で、プロ注目の独立リーグ選手を取り上げる。

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「諦め健信」だった野球少年から「MAX健信」に成長した。プロ注目右腕が、NPBでの奪三振ショーを夢見て運命の日を待つ。

四国IL徳島の山下健信(けんしん)投手(22)は、兄の影響で野球を始めた。中学校までは消極的な甘えん坊という4人兄弟の末っ子気質。諦め癖があり「諦め謙信」と呼ばれていた。だが進学した興国(大阪)で恩師の喜多隆志監督(46=元ロッテ)との出会いが転機になった。尊敬できる人を見つけ「一番人間として成長できた」。強い意思で野球に取り組むようになり、大きく変わった。

関大では、高いレベルの中でどう成長するかを考え、できることを続けて経験を重ねた。そんな中、現実的にプロを思い描くようになったのは1学年上だった中日金丸夢斗の存在があった。金丸がプロを意識し始めた時期から「練習態度、普段の行動とかが、ただの学生ではなくなったように見えて」。覚悟の決め方が明らかに違って映った。

その姿に感化されて自身もプロを目指し、四国IL徳島で奮闘。トレーニングでしっかり土台をつくり、球速も最速152キロにアップ。1年目の今季は23試合に登板し8勝2敗の好成績を残した。「圧倒的なのが絶対かっこいい。本当に触れさせたくない、当てさせたくない」。そんなこだわりをもつ三振は98個を奪い、奪三振率12・03という驚異の数字を残した。

野球人生は「縁」だと語る。「良い縁も球速も常にMAXを更新していこうと」。いまの自分を「MAX謙信」と表現。憧れの阪神藤川球児の火の玉ストレートのごとく、剛速球を武器に活躍する未来を楽しみにしている。【佐藤妙月】

◆山下健信(やました・けんしん)2003年(平15)11月14日生まれ、大阪府大東市出身。氷野小時代に軟式野球を始め、南郷中では生駒ボーイズに所属。興国では2年秋に投手から捕手に転向し、3年夏は全7試合にスタメン出場も決勝で大阪桐蔭にサヨナラ負け。関大で投手に再転向し3年秋に初勝利。今季加入した四国IL徳島では23試合に登板し防御率1・35で最優秀防御率。最速152キロ。182センチ、87キロ。右投げ右打ち。

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