中日松坂大輔投手(37)が19日、移籍後2度目の先発で、最長の7回を投げて4安打2失点(自責1)。初白星は逃したが、123球の熱投を見せた。野球評論家の西本聖氏にテレビ観戦でチェックしてもらった。

 -ナイスピッチングだった

 西本氏 よく粘った。故障や手術を乗り越えてきた野球人生。松坂の勝利に対する執念というか意地を見た。スタンドのファンやテレビを通じて見た野球ファンにもそれは伝わったのではないか。7回を投げて4安打2失点。球数的にも十分だし確実に1歩前に進んだと言える。

 -投球内容について

 西本氏 真っすぐはそれほでもなかったが、変化球で緩急を付けられたので打者が絞りきれず、タイミングが合っていなかった。ポイント、ポイントで良い球もいっていたし味のある投球だった。

 -123球を投げられたというのは大きいのではないか

 西本氏 100球以上を投げられることが十分証明できた。ピンチでの気持ちの強さなどもさすがだなと思わせた。しっかりゲームを作ることができると、ベンチにも認めさせたのではないか。

 -今後について。20日に再び登録を抹消して次回登板は30日以降となる

 西本氏 123球投げたことで体がどう反応するか。ベンチも同じ考えだったようだが6回を投げ終えた時点で交代させても良かったかなとも思う。まだシーズンは始まったばかりだし今後のことも考えれば。中6日でローテーションに入ってくるのがベスト。そこに向かって確実に前に進んでいると思う。