巨人菅野智之投手が18日のDeNA戦で今季5勝目を挙げた。3回、筒香に2ランを浴び連続イニング無失点は「29」でストップ。日本シリーズで29イニング連続無失点の日本記録を持つ西本聖氏に話を聞いた。

 -菅野の連続イニング無失点がストップした

 西本氏 筒香に打たれたのは内角を狙ったのが逆球で外にいって打たれた。1回にも満塁のピンチがあったように体が重そうに感じた。

 -連続イニング無失点というのは意識するものなのか。西本さんも日本シリーズ記録を更新した

 ◆西本氏の記録 日本シリーズで巨人時代の81、83年にかけてマークした29イニング連続無失点はシリーズ記録として今も残る。

 西本氏 僕の場合はすごく意識した。83年の日本シリーズ第2戦(対西武)で完封して稲尾さん(西鉄)の記録に25年ぶりに並んだ。次の登板となる第5戦を抑えれば記録を抜けると。稲尾さんは「神様、仏様、稲尾様」と呼ばれたほどの偉大な方。ものすごく意識した。シュートを投げているのにスライダーになっちゃうくらい緊張もしました。

 -1回を無失点に抑えて記録更新。3回まで無失点に抑えたが4回に記録が止まった

 西本氏 田淵さんにホームランを打たれて記録が止まりました。無失点記録というのは野手のエラーでもダメだし、チームのみんなでつくった記録。自分1人ではできない。

 -野球は記録のスポーツとも言われる。プロ野球選手にとって記録は意識するものか

 西本氏 ノーヒットノーランという記録がある。僕は達成できなかったが、阪神戦で7回2死まで無安打に抑えたのが最高だった。掛布さんにヒットを打たれて終わった。先発投手というの完全試合とは言わないまでも、まず完封、次に完投と意識してマウンドに上がるもの。何らかの意識を持って投げなければいけないと思うし、それが励みになると思う。