敗戦にもかかわらず、整列してファンに一礼した阪神ナイン。「負けたらやらん言うてましたやん」と突っ込んだけれど「もう決まったんやから」と指揮官・岡田彰布。そう、もういいのである。18年ぶり優勝を決めた阪神。少なくとも虎党は、まだその余韻を楽しむ時期かもしれない。
だが戦いは続く。ちょうど1カ月後になる10月18日からのクライマックスシリーズ(CS)ファイナル。そこを勝ち抜いて日本シリーズに挑まなければならない。そのために特に中継ぎ投手の見極めなどを中心に残り試合は続いていく。
そのCS、ほんの少しだけ気になる要素が出てきたかもしれない。相手はどこになるか。もちろん、まだ決まっていないがDeNAになる可能性もある。すでにカード勝ち越しを決めているDeNA戦だが、この敗戦で甲子園に限れば4連敗となった。
7月13日14回戦はこの日の先発と同じ村上頌樹が3失点で敗戦投手になっている。さらに8月29日21回戦は2点リードの9回に抑えの岩崎優が佐野恵太、牧秀悟に連続被弾した、あの逆転負けだ。さらに同30日22回戦はこれも大竹耕太郎が4失点。今季ブレークした2投手が打たれるイヤな負け方を喫している。
CSファイナルの相手がどのチームになっても、言うまでもなく球場は甲子園だ。DeNAが上がってきた場合、ここでの連敗が続いていれば、少々、イヤな感じはするかもしれない。
そして、この日だ。DeNA浜口遥大を打てなかった。6回で放った安打は3本だけ。「全然、タイミング合わんかったな、みんな。チェンジアップかなんか」。そう振り返った岡田はこんな話を続けた。
「まあ当たっといてよかったかも分からんけどな。投げたよなと思ってたらオープン戦やったんや。シーズンはきょう初めてやった。成績調べてもなかったから、アレと思ったよ」
確かに今季12度目の先発となった浜口だが阪神戦はこれが初めて。岡田の言うOP戦は3月14日、横浜での試合でここでは浜口から5回で4得点している。だが公式戦では初顔合わせ。そこで完璧に抑えられたのだからよろしくはない。
それでも「当たっておいてよかった」と言ったのは岡田の前向き発想だろう。とりあえず甲子園での同カードは18日がラストだ。ここはスカッと勝っておきたいかも-。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




