2試合連続でDeNAに1点差負けだ。これで甲子園でのDeNA戦は5連敗。前日も書いたがCSに進出してくる可能性のある相手に、あまり気持ちのいいものではないだろう。もっとも、この日はいわゆるベストメンバーではなかった。レギュラー格は2番・中野拓夢から森下翔太、大山悠輔、5番・佐藤輝明までの4人だけ。他はサブメンバーを起用した結果だ。

だから負けていい…というものでもないが、ハッキリ言って、いまはセ・リーグ代表になり、日本シリーズに出場、そして38年ぶり日本一へ…という戦いに向けてコンディションを整える時期だろう。

「疲れもあると思うからな。森下(翔太)なんかバット振れてないやろ。手が出てこんもんな」。そういう趣旨の話をした指揮官・岡田彰布だったが“あること”には少し不満を漏らした。それは試合日程だ。

「また8連戦やからなあ。詰めすぎよな。日程な。ほんまにな。きょう見たらオリックスなんか(10月)9日まであるやん。間(あいだ)空いてなあ」

残り11試合の阪神。20日から甲子園で巨人と2連戦後、移動日なしで22日から神宮でヤクルト2連戦が予定される。そこからまた移動日なしでバンテリンドームに移って24、25日に中日2連戦。さらにこれも移動日なしで甲子園に戻り、26日ヤクルト戦、27日中日戦と続くのだ。

移動日ゲーム3試合を含む8連戦は岡田の言う通り、強行日程だろう。開幕前のスケジュールでは21日が予備日、26日の試合はなかったがそこが埋まっている。屋外の甲子園、雨天中止を考えての日程変更とみられるがCSファイナルは10月18日からだ。最後にやたらバタバタするわりに間隔が空きすぎるやん…といううらみも出てくる。

オリックスも当初は2日が最終試合だった。だが仙台、千葉での雨天中止が3試合入り、さらに京セラドーム大阪で8月15日に予定されていたソフトバンク戦が台風7号による中止のために10月9日がラストになっている。V確実の相手を意識するのは当然として、その日程を確認しているのも岡田らしいのだが。

阪神の試合が雨天中止になったのは7月7日が最後。その後は降雨や台風に影響されることもなく、スムーズに試合を消化できたことがこの状況になっているとも言える。さあ、それがどう影響するか。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

阪神対DeNA 9回裏阪神2死、DeNAエスコバーの島田への頭部死球を謝罪する三浦監督。手前左は岡田監督(撮影・前田充)
阪神対DeNA 9回裏阪神2死、DeNAエスコバーの島田への頭部死球を謝罪する三浦監督。手前左は岡田監督(撮影・前田充)