14日から、いよいよCS期間がスタートする。阪神サイドからすれば、なんだか長い間、待たされたというか、まだしばらく待つのだが、とりあえず16日までにはCSファイナルで阪神が戦う相手が決まる。セ・リーグは2位広島と3位DeNAの対決。両球団のファン、さらに虎党も当然、注目のゲームだ。

「せやけどおまえ、テレビないねんなあ。地上波は? ええ? ケーブルテレビではやるけどなあ。オレ、宮崎におるしなあ」。先日、少し話した指揮官・岡田彰布はそう笑った。岡田は13日に宮崎入り。14日からフェニックスリーグで最終調整する選手を見守るスケジュールだ。

もちろん阪神球団もそのあたりは用意周到だ。ちゃんとタブレットなどで広島とDeNAの試合を見ることはできる準備は整えている。岡田も宮崎で采配を振るわけではないので阪神のゲームを見ながら、画面を見ながら…という形になるはず。「テレビない」というのは65歳の指揮官にすれば、どっかりソファに座って大きな画面で地上波を見ることはできんやないか…という意味のようだ。

「まあ、ええやんか。両チームとも1年やってきたからな」。ファイナルを見据えた虎番記者たちの質問には軽く答えた岡田だが、当然、気にしているし、試合にも目を配る。言うまでもないことだが。

超短期決戦と言われるファーストステージだ。阪神もかつて甲子園で苦い思いをしている。運など計算できない要素も大きく影響する戦いだ。勝ち上がってくるのは、どちらか。虎党も大注目のそのあたり、岡田はどう見ているのか雑談レベルで聞いてみた。

「おお。横浜スタジアムで試合するならDeNAやとおもてたけどな~。マツダ(スタジアム)になったしな。広島が勝つんちゃうか」。ホーム側が有利という、一般的な見立てとも言えるが、ざっくり岡田はそう見ているようだ。

いずれにしても阪神にすれば18日からのファイナルは油断できない戦いになるのは間違いない。短期決戦がシーズンと違うのはもはや誰もが知るところだ。両軍がどんな試合内容を見せるのか。そして、いずれが甲子園に歩を進めてくるのか。阪神も虎党も初めてファイナルで待つという経験だ。新井貴浩、三浦大輔と岡田に縁のある2人の指揮官がしのぎを削る両球団の戦いから目が離せない。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)

セCSファーストS前日会見 会見後、モニター越しの阪神岡田監督に一礼するDeNA三浦監督(左)と広島新井監督(撮影・加藤孝規)
セCSファーストS前日会見 会見後、モニター越しの阪神岡田監督に一礼するDeNA三浦監督(左)と広島新井監督(撮影・加藤孝規)
2023JERAクライマックスシリーズ セの共同記者会見はリモートで行われた。甲子園球場の阪神岡田監督(左)と近本、画面は広島とDeNA(撮影・上田博志)
2023JERAクライマックスシリーズ セの共同記者会見はリモートで行われた。甲子園球場の阪神岡田監督(左)と近本、画面は広島とDeNA(撮影・上田博志)