NHKの朝ドラ「あんぱん」を見る。主演・今田美桜がときどき高知弁で「たまるかー」と発するのが面白い。「アンパンマン」で知られる高知出身のやなせたかしとその妻を中心に展開するストーリー。朝ドラは当たり外れがあるが、なかなか当たりの方だ(個人の感想です)。
「たまるかー」はうれしかったり、驚いたりのときに出る感嘆符のようなものらしい。マイナスの場面で使うこともあるようだ。「ヤバい」みたいな感じか。年配の人は「危ない」の意味だが若者はいい方に使う。違うかもしれないが。
阪神の高知・安芸キャンプには何度も取材に行ったし、高知出身者と話したこともあるが今までまったく知らなかった。虎党には説明するまでもなく指揮官・藤川球児が高知出身だ。球児も使うのか。
「『たまるかー』ですか? おんし、たまるかよ、みたいな感じで使うかな。どうかな」。知っているけど頻繁に口にするという感じでもなさそう。昔からあるお国言葉はそういうものかなと勝手に思ったり。
いずれにせよ、普段、生きていて、うれしい方の「たまるかー」を使う場面はあまりやってこないかもしれない。そういう意味で一昨年は虎党にとって心からそう言えるシーズンだったはず。「生きている間にもう1度、阪神の日本一があるとは」と多くの虎党から聞いたものだ。
新指揮官は今季、快勝したときに「たまるかー」と思っているのか。そう感じた試合はあるのか。試合前までの話だ。「う~ん。それはファンのみなさんが感じることですからね。ボクはいつも冷静ですよ」。そういうことだった。
この夜はまさにそれだったかもしれない。先制されながら追いつき、最後は巨人鉄壁の守護神マルティネスを相手に球児が積極的に使う豊田寛がサヨナラ犠飛ときた。球児が育てる若い木下里都も好投した。
虎番キャップたちの囲みが終わり、球児に聞く。さすがにきょうは興奮した? 「いいえ。全然。明日がありますから」。ニヤリとそう返してきた指揮官は、いざ“そのとき”が訪れても同じ様子か。それとも「たまるかー!」と叫ぶか。
まだシーズン半ばを過ぎたところ。それでも一番、頂点に近い位置にいるのは阪神だ。気が早いが、そんなことをチラリ思ったりする今季2度目の巨人戦3連勝である。(敬称略)




