阪神、今年の交流戦は6勝12敗で終わった。強いパ・リーグを相手に、全カード負け越したらその数字になるなとチラリ思っていた戦績ではある。しかし、もちろん、その内訳は違う。
この日で楽天に3連勝となったがパで首位を争う西武、ソフトバンクには6敗だ。「弱いとこにしか勝てへん」なんて言う厳しい虎党の声も聞こえてきそうな結果だ。残念ながら、その通りかもしれない。
それでも…と思う。勝てるところで勝つというのは、当然ながら、大事なことだ。この試合にしても、もし負けていれば5勝13敗、大きな借金「8」を残し、貯金「3」でリーグ戦復帰になっているところ。そこを貯金「5」で迎えられるのは、やはり意味があるだろう。
リーグ戦も同じだ。現状は巨人、ヤクルトとの優勝争い。この2球団との直接対決が重要なのは言うまでもない。同時にハッキリとA、Bクラスが分かれた状況を見れば、下位球団への取りこぼしも大きく影響してくるだろう。
その側面から見ればリーグ戦再開がDeNAとの3連戦というのは意味がある。現状、セの5球団相手で負け越しているのはDeNAだけ(3勝5敗)。しかしDeNAは借金10を抱え、現状、4位のチームだ。ここはしっかり勝ち越し、週明け、甲子園でのヤクルト戦に向かいたい。
勝敗に投打とも選手の好不調が関係するのは言うまでもないが、やはり、こわいのはミスだ。この試合だけ見れば「楽天、どれだけ失策するのかと思うが実際、パ・リーグでは試合前まで23失策で少ない方だった。そこにミスが出て、この結果になったとも言える。
阪神にも課題は多い。昨季と比べ、不安なのは、やはりブルペンだろう。この日も楽勝パターンに見えたが3番手・及川雅貴の不調で3失点。勝負事に「たられば」はないが接戦で終盤に入っていればどう転んだか分からない展開だった。
その3失点には久しぶりに三塁に戻った佐藤輝明の悪送球も絡んだ。ライン上の打球をダイブキャッチしてからのプレーなので責めるのは難しいが、やはりミスはこわいと感じる結果になったかもしれない。
「自ら勝負を仕掛けていく選手になってもらわないと困る」。指揮官・藤川球児はリーグ戦再開に向け、そう話した。それはもちろん監督、ベンチにしても同じことだ。(敬称略)【高原寿夫】(ニッカンスポーツ・コム/野球コラム「虎だ虎だ虎になれ!」)




