伊豆総合は最大6点差をひっくり返す大逆転劇で沼津城北に競り勝った。3回に6失点し、1度は1点差に迫るも、再び5点差とされて最終回を迎えた。それでも、四死球と相手のエラーも絡み1点差まで追い上げる。なおも2死満塁の場面で4番で主将の山崎裕大(3年)が走者一掃の3点タイムリーを放ち、逆転に成功した。

 土壇場で大仕事をやってのけた山崎は「とにかく打つしかないと思っていた。夢みたいにうれしい」と会心の笑みを見せた。同校は部員27人の小所帯で紅白戦も思うようにできないが、他校に負けない団結力が強みだという。チーム一丸となってつかんだ5年ぶりの3回戦進出に土屋美弘監督(58)も「よくはね返してくれた」と選手らをたたえた。【神谷亮磨】