岡山学芸館が9回の逆転劇で、初の夏の甲子園出場を決めた。8回に、そこまで無得点に封じられていた相手の2年生エース高田萌生(ほうせい)を攻め、一気に3点差を追いついた。だがその裏、失策がらみで創志学園に再び2点を勝ち越された。3-5で迎えた9回、先頭の岡本祥吾内野手(3年)からの3連打で無死満塁とし、4番の喜納智志外野手(同)が逆転の適時三塁打。土壇場で試合をひっくり返し、逆転優勝を飾った。

 岡山城東監督時代にセンバツで4強入りした山崎慶一監督(58)は、岡山学芸館の監督就任9年目で初優勝。「チームが一丸になってくれた。1番から3番があんなにきれいにつながるとは。そこで喜納がしっかり打ってくれた。孝行息子になってくれました」と選手をたたえた。