第97回全国高校野球選手権(8月6日開幕・甲子園)に出場する北北海道代表の白樺学園が27日、ベンチ入りメンバー18人を発表した。水落李空(りく)投手(3年)が、新たに登録された。

 白樺学園の横手投げ右腕、水落が背番号11をつかんだ。2年秋に背番号13で初ベンチ入りし、今春の十勝地区予選2回戦の広尾戦で3番手で公式戦初登板。春全道からベンチを外れ、今夏もスタンド組だったが、最後のアピールが効いた。前日26日の紅白戦で先発し4回無失点。「びっくりです。感謝の気持ちでいっぱい。夏、悔しかったけど、まだ甲子園があると思って腐らずにやってきた」とうれしそうに口にした。

 背番号1で192センチの河村説人、北大会で最速144キロをマークした背番号10の中野祐一郎(ともに3年)の本格右腕2人を中心とする戦い方は変わらない。だが、戸出直樹監督(39)は「右横手投げなので、流れを変えたい時に」と、試合の状況によって、起用することを頭に描いている。水落は「登板機会があればびしっと抑える。甲子園を楽しみたい」と聖地での出番を心待ちにしていた。【保坂果那】