秋田商が接戦を制し初戦を突破した。

 秋田商は1回裏、1死から2番草なぎが左前打。3番武田が空振り三振の間に一塁走者の草なぎが二盗に成功し、続く4番小南が右前へ適時打を放ち、幸先よく先制した。

 地区大会5戦で計55奪三振の秋田商の左腕・成田翔に対して4回まで毎回の9三振を含む無安打に封じ込まれていた龍谷は5回表、1死から6番松永が左前打で出塁。7番北村の右前打を右翼手がファンブルする間に松永が生還し同点とした。

 秋田商は8回裏、5番成田翔が中前打で出塁。6番古谷が右翼への二塁打で二、三塁のチャンス。1死後、代打小柳の際にスクイズが外され、飛び出した三塁走者の成田翔がアウトとなり2死三塁に。小柳は四球で一、三塁とし9番工藤の中前打で勝ち越し。続く1番会田の右前打で1点を加えた。

 秋田商の先発・成田翔は9回も三者連続三振で締め、16奪三振の好投を見せた。

 ◆秋田商(市立=2年ぶり18度目)1920年(大9)創部の市立校。生徒数は719人(女子396人)。野球部は22年創部で、部員72人(マネジャー1人)。運動部ではサッカー、レスリング部などが全国レベル。主なOBにヤクルト石川雅規ら。学校所在地は秋田市新屋勝平台1の1。鎌田勝校長。