明石商(兵庫)が春夏通じて初めての甲子園出場を決めた。

 午後3時25分に校長室へ選出の連絡が入り、約10分後に伊藤雅弘校長から「夢が現実になりました。謙虚な気持ちを忘れずに頑張ってください」と体育館に集った部員へ出場決定が伝えられた。

 昨秋の近畿大会では準決勝で大阪桐蔭(大阪)に敗れたものの堂々の4強。右腕吉高壮(2年)が秋の公式戦10試合に登板し、8完投(6完封)を記録した。79回を投げ防御率0・91とチームを引っ張ったエースは「子どもの頃から夢だった。そこでプレーできるのでドキドキしています。(昨秋)大阪桐蔭に打たれたのでリベンジしたい」と笑顔。狭間善徳監督(51)は「部員87人が諦めない気持ちと努力で、夢を現実にしてくれた。甲子園でも頂点を目指したい。近畿、兵庫、明石の代表の名に恥じないよう戦いたい」と使命感を口にした。