3年ぶりとなる夏の甲子園出場へ、頼れる男が復活した。右手首の疲労骨折で春の大会に出られなかった横浜(神奈川)増田珠外野手(2年)が26日、横浜市内で行われた花咲徳栄(埼玉)との練習試合で3番中堅で先発出場。2回1死三塁で外角低めの直球を右前へ流し、6点目となる適時打を放った。

 前日25日の国士舘(西東京)との練習試合で復帰後、初打席を迎えた。第1打席でいきなり、右中間へ本塁打を放った。「たまたまですが、打てて良かったです」と笑顔がはじけた。3月の練習試合で負傷。春季神奈川大会、関東大会はスタンドで観戦した。6月上旬にティー打撃を始め、同月11日の霞ケ浦(茨城)との練習試合で守備から復帰。焦らずトレーニングした結果、夏に間に合った。

 昨夏、神奈川大会準決勝の桐光学園戦。7回に横浜スタジアムの左翼スタンドへ同点ソロを突き刺し、サヨナラ勝ちへつなげた。「今は打てなくても、野球ができるのが本当にうれしいです。また(昨夏のような)ホームランが打ちたいです」。2試合を行い連敗したが、7月17日、サレジオ学院-向の岡工の勝者と戦う初戦へ向け、来秋ドラフト候補がボルテージを上げてきた。【和田美保】