鹿島学園・橋本光一郎内野手(3年)が、福島の両親へ勝利を届けた。

 4回2死二塁、中越え適時打など、4打数2安打で勝利に貢献。福島・郡山市の実家は震災で全壊した。「野球を続けていいのか」と悩んだが、母仁子さん(53)の「好きなことをやりなさい」の一言で吹っ切れた。

 「福島から茨城まで4時間かけて練習を見に来てくれることもある。だから、自分が活躍している姿を見せることが、一番の親孝行だと思う」と熱く語った。

 また、日大監督時代に巨人村田、長野らを育てた鈴木博識監督(66)の夏初陣にも花を添えた。