第98回全国高校野球愛知県大会は初日から雨にたたられた。9日に9会場で予定された23試合はすべて10日に順延。10日の試合は一部をのぞいて14日、15日に振り分けられる。

 この日、パロマ瑞穂野球場に60校が集まる予定だった開会式は、関係者だけで行われた。今大会は、愛知史上最多、全地区最多の190チームが参加する。

 球場内の小部屋で行われた開会式。選手宣誓を行った向陽の高木健志主将(3年)は「今年から18歳以上に選挙権が与えられ、今まで以上に責任が持った行動が求められます」との文言を入れた。仲間や監督と相談して、1週間ほどかけて考えた。投票はおのおのが期日前か、10日の当日に行う。

 優勝旗返還で参加した昨夏代表中京大中京の杉本勇主将(3年)は、すでに投票を済ませていた。高橋源一郎監督(36)からはこの日朝に「18歳になっているやつは明日行かないとな」との言葉があったという。昨夏準V愛工大名電のプロ注目三塁手、高橋優斗主将(3年)も参加。両校は同じブロックに入っており「呉越同舟」になったが「強い高校とやれるのはうれしい。その方が自分の力を発揮できる」と対戦を楽しみにしていた。