たった1人で、最後までマウンドを守り抜いた。

 小牛田農林・加藤優投手(2年)が3日連続で先発。16日、17日と引き分け再試合を戦い2戦合計24イニング311球を投げ抜いた右腕は、この日も投げ続ける。「昨日に比べて下半身が使えず、上半身だけになった」と甘くなった制球を狙われ1回、2回と2点ずつ奪われたが、修正。中盤からテンポと制球を取り戻し、踏ん張った。

 勝利こそできなかったが、8回11安打5失点112球。3日間合計で423球の熱投だった。前夜には「スタミナをつけて」と母が肉多めの野菜炒めを用意。8時間睡眠を心がけ疲労回復に努めた。「3連投で合計32回ピッチングしたけど、負けてしまった。投げられたで終わるのは嫌。悔しさをバネにしてやっていきたい」と来夏での雪辱を誓った。