プロ注目左腕、江陵・古谷優人(3年)が北北海道の大会記録を2個上回る20三振を奪い、3安打完封で4強進出を決めた。3回2死からは大会記録に並ぶ8者連続三振を記録した。

 17日に154キロをマークして完投。連戦の疲れから、この日最速は149キロだったが、スライダーを主体に、空振り三振を17個、見逃し三振を3個奪った。自己最多は昨年夏の十勝地区予選1回戦で延長15回にもつれた帯広農戦での18個。「チームの勝利を意識して投げただけ。スライダーで三振が取れたのが良かった」と、記録づくしの快投にも涼しい表情を浮かべた。

 投打で活躍。試合は8回まで0-0だったが、9回に待望の得点が入り、1-0で迎えた1死一塁、古谷の5打席目。5球ファウルで粘った末に左越え2点本塁打を放った。

 20日の準決勝では滝川西と対戦する。「甲子園への道が見えてきた。最後は気持ち」と自らを奮い立たせていた。